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甲斐雨端硯の源流 - その300年の歴史 -

元禄3年(1690年)、身延山参詣の途次、雨宮孫右衛門は富士川の支流早川河原にて、黒一色の石を拾い作硯を試みました。
以来 300年余り、甲州鰍沢の地にて雨宮弥兵衛家によって和様の感性を生かした硯がつくり続けられてきました。
墨を擦る硯面に心を鎮め、自然の悠久のリズムに心開いてゆく ための大切な道具として、
「硯」は文房四宝のなかでも特に重要な位置を占めています。

「心」は「かたち」によりそい、弥兵衛家では時代に応じた様々な意匠の硯がつくられています。
情報化時代の浸透により私達の生活も日々大きな変化を遂げています。
しかし、本当に心の深奥に響く価値に、私達は接してい るでしょうか。

硯に向かう豊かな時間は現代でこそ、より重要になってきているように思われます。

集古十種 (筆写)
年代不詳
各地の古名硯を研究したものと思われる。

   
 
文房律巧
年10代弥兵衛 英斎筆写
(古硯の研究)

 
制作硯は筆写、拓本によって記録されていた。
(10代 英斎の頃のもの)

 
幕府御役宅の御門札
追手御役宅・万延元年(1860年)
山手御役宅・安政六年(1859年)
硯匠 弥兵衛

犬養木堂と雨宮静軒
10代英斎の頃より犬養木堂翁に
指導を仰ぐ。
白林荘にて木堂翁、11代静幹
書・犬養木堂 昭和2年、木堂翁(白林堂主人)とともに
小黒川に硯材を求む。
 
書簡・犬養木堂 書簡・犬養木堂 書簡・犬養木堂
   
硯壽帖 木ノ島桜谷 谷口藍田
   
 
野口小蘋 犬養木堂  
   
店舗風景 大正5年頃 
10代英斎夫妻、後ろに静幹
   
鳳おう硯 瓜果硯 招潮硯 双鴨硯
雨宮静幹・硯下図 雨宮静幹・硯下図
 
雨宮静幹・硯下図